「太陽の塔」

2018.04.07 Saturday

こんにちはスタッフYです。

皆様は大阪万博公園にある「太陽の塔」はご存知ですか?

 

 

1970年大阪EXPOのテーマ館中央に建てられた全長70メートルの巨像、いえただの像ではなくテーマ館の展示の一部をなしていたということでなんと中にも展示物があるのです。

EXPOが閉会し他のパビリオンやテーマ館の建物が撤去される中、この「太陽の塔」は75年に永久保存が決まり万博公園のシンボルとなりました。

 

建物は月日が経てば老朽化します。太陽の塔も半世紀にわたり内部が閉ざされていましたが、新たに立ち上がった太陽の塔内部再生事業によって見事に復元され、今年一般公開することになりました。

 

入場には予約が必要ですが、これが現在まったく空いていない状態です。

私は、友人が1月に予約を取ってくれていたので、なんと今週行くとこが出来ました!

(公式サイトを見ると、来週から予約できる時間等が増えるようですので是非予定をチェックしてみてください。)

太陽の塔 オフィシャルサイト

 

さて肝心の内部ですが残念ながら「撮影禁止」。

なので、プレス公開のニュース動画がありましたので下記をご覧になってみてください。

 

 

中には「生命の樹」が下から上までそびえたち、生命の進化の過程を見ることができます。来場者は壁に沿って新たに設置された階段で生命の樹を螺旋状にぐるりと見ながら上まで行くことが出来ます。

ライティングと音楽の影響か、とても神秘的な空間です。

樹や動物などの造形物はもちろん復元されたわけですが、色彩豊かで生命のパワーを感じます。

周りの壁は音響効果を高めるような作りになっていてクラシックコンサートで使われるような大ホールの壁のようでした。色は情熱の赤、生命の源の赤、でしょうか。

塔の片方の手は鉄筋むき出しで真っすぐの非常階段が伸びています。まるでレトロなSF映画に出てきそうな宇宙空間の入り口のようです。反対側の手は、EXPO当時エスカレーターで外にでて空中展示を見られるようになっていたようです。

 

太陽の塔をデザインしたのは岡本太郎氏。

生前も前衛芸術家として有名でまた、バラエティTVなどにも出演してた面白いおじさんでした 笑。

 

太郎氏がブームになったのは、やはりメキシコで発見された巨大壁画を日本に帰国させる大プロジェクトが2006年にあったり、2011年に大回顧展があったりしたからだったと思います。

長年のパートナー、秘書であり養女であった岡本敏子さんのご尽力によるところも大きかったと思います。

実は私、敏子さんがお亡くなりになるほんの数か月前に、ある取材で青山の太郎記念館でお会いしたことがありまして、太郎氏と同じ「目力」のある特別な存在感をお持ちの方だったと印象に残っています。

敏子さん曰く、「太郎さんは人々の(生活の)中に自分の作品はあるべきと言っていたのよ」ということでした。つまり、芸術作品はガラスケースに収めて美術館で見るという常識だった当時の日本ではあまり馴染のなかったパブリックアートを生前既に提唱していたのです。

 

今では太郎氏の作品は全国数か所で自由に見ることができますね。

太陽の塔も内部公開もされましたし、これから沢山の人々をまた魅了していくのでしょう。

 

太郎氏は「芸術は爆発だ」「職業=人間」他名言が多くありますが、今回太陽の塔にあったミュージアムショップで購入した本にあった言葉がよかったです。

 

 

「日本人が日本の文化を強調したいなら外国の模倣や過去にあったものであってはならない。日本的といわれたものを否定して新しいものを作りだそうというのが、現時点での私の態度だ」(「岡本太郎と太陽の塔」 小学館クリエイティブ)

 

まさに、クリエイションというのはこういうものだと思いました。

皆様も是非「太陽の塔」に行かれてみてください。またこの本は太郎氏が万博テーマ館のプロデュースを引き受けるまでのストーリーから構想計画、制作プロセス、最後には太陽の塔の設計図まで掲載されているのでご興味ある方は是非読んでみてください。とてもよくまとまった解説書だと思います。

 

 

dedegumoも、岡本太郎氏のように常に新しいものを作り出す努力を続けて、お客様に驚きや感動を与えられる製品づくりをしていきたいと思います。

 

幻惑迷彩

2016.10.09 Sunday

皆様こんにちは、スタッフYです。

映画大好きな私は先日、ダークナイトやインセプションのクリストファー・ノーラン監督の次回作のニュースでこんなものを見つけました。

 

 cinefil  「クリストファー・ノーランが初めて撮る戦争映画『ダンケルクの戦い(原題:"Dunkirk")』の戦艦に元ネタはピカソのキュビズムの絵と云われている"幻惑迷彩" が施されるカモ?!(Guessな妄想シネマ)」

 

・・・・・・

幻惑迷彩 ???

・・・・・・

 

 

幻惑迷彩を施した戦艦はこちらです。

 

 

なんだかすごいインパクトな戦艦です!

そして、か、かっこいい。

 

 

兵士が迷彩柄の服を着て姿を隠すようにしますが、この迷彩はもっとすごいんです。

ウィキペディアによると、もともと幻惑迷彩(dazzle camouflage)はイギリス人画家ノーマン・ウィルキンソンの発案によるものでした。

 

 

 

通常の迷彩はそれ自体の姿を目立たなくさせるために用いますが、幻惑迷彩の戦艦は海上で逆に目立ってしまいます。しかし、その柄が敵に対して、艦船の艦種、規模、速度、進行方向などの把握を困難にさせるという、いわゆる「錯視効果」があるのです。

敵が魚雷などを撃つのにレーダーが定まらない、ということですね。

 

 

こちらにわかりやすい解説の動画があります。

 

Dazzle Camouflage from Joe Myers on Vimeo.

 

 

dazzle camouflageでググるといろんな幻惑迷彩が出てきます。

素晴らしいデザインが戦争に使われてしまっていたのは残念ですし戦艦を賛美しているわけではありませんが、純粋に「幻惑迷彩」デザインに惚れてしまいました。

 

 

 

 

幻惑迷彩はピカソのキュービズムが元ネタというはなしもありますが。。ゲルニカなどそう見えますよね。

ぜひノーラン監督の次回作に幻惑迷彩の戦艦出てきて欲しいです。

 

 

・・・・・・・・

 

 

それにしても、この幻惑迷彩、なんだか既視感があると思ったのですが。。。。そうです。

 

 

 

「キネティックアートウォッチ」です。

これも言うなれば人間の錯視を利用したデザインですね。本当に見れば見るほど不思議な時計です。

そして毎月本当にたくさんの方にご購入いただいて企画した者としては本当にうれしいです。また、京都のちいさな時計メーカーのために特別デザインしてくださった、アルゼンチンのデザイナー、パラトロさんにも感謝しています。

 

まだキネティックアートウォッチをごらんになったことがない方がいらっしゃいましたらぜひ一度、京都の店舗もしくはオンラインショップのページでご覧ください。

オンラインショップページはこちらになります。

dedegumoオンラインショップ:キネティックアートウォッチ

 

 

夏のおでかけ−東西の美術館情報−

2016.07.24 Sunday

皆様こんにちは、スタッフYです。

いよいよ本格的に夏休み!今夏のお出かけのご計画はもうお決まりですか?

dedegumo時計ファンの方の中にもアート好きな方がいらっしゃるかと思います。

今回はその中でもシュルレアリスムがすき!という皆様のための展覧会を2つご紹介します。

 

まず、現在京都市美術館で開催中の「ダリ展」

 

 

10年前に上野で開催された大回顧展以来の大きな展覧会ではないでしょうか?

作品数も豊富で中でも晩年の作品はとても見ごたえがあります。ダリは芸術家としてだけでなく多彩なエンターテイナーでありましたが、亡くなる数年前まであのような大作を制作していたのかと思うとそのバイタリティに驚かされます。ぜひ実際の作品を美術館でご覧になってみてください。

展覧会は京都のあと、六本木の新国立新美術館にも巡回予定のようですので関東方面の方も9月から楽しみですね。

 

そういえば、ダリとディズニーが制作した幻のショートフィルムはご存知ですか?

ダリが生前ディズニーとコラボして1945年に制作し始めたのですが、第二次世界大戦後のディズニーの経営難から予算が取れず、制作が頓挫してしまいました。1999年にこのコラボ制作が再度活動再開となり、ダリの他界後ですが2003年にディズニーより「デスティーノ」として発表されました。

この「デスティーノ」、ダリアという少女が時間の神クロノスと恋を探してディズニーならではの繊細なダンスをしながらダリのシュールな景色の中を旅するもので、時計と時間がモチーフとして使われてますのでぜひ見てみてください。

 

 

 

 

次に、葉山の神奈川県立近代美術館で開催中の「クエイ兄弟−ファントム・ミュージアム」をご紹介します。

クエイ兄弟は1947年アメリカ生まれの一卵性双生児の映像作家です。

ロンドンのロイヤルアートカレッジ在学中に東欧の美術に感銘を受けそれからロンドンを拠点にショートフィルムを制作、とりわけ1986年の「ストリート・オブ・クロコダイル」は世界中に衝撃を与えました。

彼らの映像は幻想的で使われている人形たちは排他的でとてもシュール、映像テクニックが本当にすばらしくてスタッフYはもう20年以上ファンです。

「ストリート・オブ・クロコダイル」の映像抜粋がありましたのでご紹介します。

 

 

もうひとつ参考映像を。これは日本のコムデギャルソンのフレグランスのためのショートフィルムです。

 

 

さて、この展覧会ファントム・ミュージアムはアジアでも初の彼らの大回顧展です。

作品はいままであまり目にすることのなかったドローイングや制作したポスターといった平面の作品から、最近の舞台芸術作品のパネルまで、また有名な映像作品で使われた人形やアイテムを「デコール」と称してショーケースの中に再構築して展示されています。

映像作品は、展示会場内では残念ながらほんの2,3分をループ上映しているのみでしたので、別途上映会が美術館であるようですからフルで映像作品をご覧になってみたい方は上映日をチェックしていくのがよいかも知れません。

 

スタッフYは展覧会初日、彼らが来日の当日にはるばる新幹線で行ってきました!

公開制作日だったのですが、なんとオープニングレセプション後に直接お話しする機会があり20年来の愛を伝えることができました(本当は緊張してあまり言葉が出てこなかったです。)

「今日はまさかこうしてお会いできるとは思いませんでした」と言ったら「(会って)期待はずれだったんじゃない?(笑)」と本当に気さくなおじ様たちでいろんなインタビューでみていた気難しいイメージとはぜんぜん違いました。

最後に記念写真ハートハート

 

 

や、ほんまふたご。(そこかい!)

この写真をiPhoneでスタッフの方に撮って貰ったときに、私のiPhoneをご覧になったティモシーかスティーブン(どっちがどっちか判別不能)が「ねえあれ見て!すごいね!」と感動してました。はい、そうです、dedegumoのiPhoneケースです!

 

 

クエイ兄弟も驚いたdedegumoのiPhoneケースはオンラインショップでも買えます下向き下向き下向き

dedegumo「iPhoneケース」

 

「クエイ兄弟−ファントム・ミュージアム」は巡回で関西には来ないようですが、葉山で10/10までのロングラン展覧会ですのでぜひ足を運んでみてください。

もうすでに今夏はかなり燃焼してしまった私ですが、みなさまも是非夏をエンジョイしてくださいね。

京都旅行をご計画中の方はdedegumoにお立ち寄りの予定も是非入れてください。宜しくお願いいたしますおてんき

 

 

ニキシー管時計

2015.06.27 Saturday

皆様こんにちは。スタッフYです。

少し前ですが、私は「トゥモローランド」という映画を見ました。
でてくる理想郷のトゥモローランドの世界観が素晴らしかったです。
そして、私の目が釘付けになったのがこちら。


ジョージ・クルーニーの肘あたりにある時計。

皆様見たことありますか?

なんだこのレトロフューチャーな時計は!!!
(時計というかストップウォッチ?)

お恥ずかしながら知らなかった私は色々調べるうちに、この「ニキシー管時計」というものに興味を持ちました。

ニキシー管は、ガラス管の内部に表示する文字の形をした電極があり、その電極が放電により光ることで文字を表示します。
これが針金細工で出来ており、レトロ感が満載なのですね。

そしてこれの腕時計もありました。
下記の動画ではちょっとしたニキシー管時計の歴史やニキシー管腕時計の仕様などを説明しています。(英語です。)



この時計はアップルコンピューター生みの親スティーブ・ウォズニアックも愛用しているということです。
後半の映像で時間の合わせ方などありますが、ガラスケースを開けてガラス管の下部を押してあわせていくんですね。
とことんアナログ♪

こちらの時計はここで買えます。
The Nixie Watch
495 USドルですので6万円ぐらいでしょうか。

ニキシー管時計の雰囲気を楽しみたいという方はなんとアプリもあります。
Divergence Clock

それから探してみるとニキシー管時計の製作キットや、置時計タイプの通販ですとか色々でてきますのでご興味ある方は是非検索してみてください。


 

激安商品のカラクリ

2015.05.03 Sunday

こんにちは!スタッフYです。
先日私はこんな記事を見つけました。
元ネタの動画はこちらdowndowndown



若者が行きかう街中にTシャツを2ユーロで売る自動販売機がありました。
立ち止まった人たちは興味深げに立ち止まり、気軽に2ユーロを入れます。
すると動画が始まりました。

そこには、その2ユーロTシャツを作る為に、途上国の工場で時給13セント、1日16時間働く女性の姿がありました。

「それでもあなたはまだ2ユーロのTシャツを買いますか?」
と画面は問いかけます。そして今いれた2ユーロを
「(Tシャツを)買う・寄付する」
どちらか選ぶ画面に切り替わりました。

人々はためらうことなく、納得して「寄付する」を選びました。

激安は消費者にとって嬉しいです。
私もセールは大好き。
でも一度、商品のその価格は本当に適正なのか、その商品が出来上がるまでどれだけの人が関わっているのかというのを
気にかけ、激安の元をただすと、一番大事な生産者達の負担になっていることがわかります。

コーヒー豆もそうですよね。
今はフェアトレード商品を購入することも出来るようになってきました。

まずはawarenessー意識を持つこと、が大切なのかなと思いました。


dedegumoは時計メーカーなので製品の価格付けもしているわけですが、全体の市場を見て
もっと安くするべき?
セールをもっとするべき?
などなど悩み、スタッフと議論することもあります。
でもまずは利益を生み、お給料をきちんとだして職人さんの生活を守ることが会社として大切だと思います。
それと同時にお客様に喜んでいただける商品作りを妥協無く続けていくことが大切であると考えています。
まだまだちいさな会社なので、このバランスがとても大変であります。

今、非防水時計のセールをしていて、沢山のお客様にご購入いただいていることを考えると、このぐらいの価格帯の商品ニーズが高いことも認識しておりますので、新しい商品開発はこうしたことを踏まえて現在進行中です。
また、先日SNSで「dedegumoの時計はオシャレだとは思うけど時間がわかりにくそう。時計ならちゃんと時計として使いやすくないと全く意味がないと思う。」というつぶやきを拝見し、もっと機能性重視の時計があってもいいなと気付かせていただきました。
日々、勉強させて頂いてます。

随分話がずれてしまいました(汗)
なにはともあれ、、、非防水時計セールはまだ少し続けていますので是非お店でご覧下さいませハート
 

「時」の力

2015.04.25 Saturday

皆様こんにちは。スタッフYです。
先日私は「10年日記」を買いました。

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分厚い辞書のような日記で、表面は布張りでカバーまで付いてます。


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ページ数365。
各ページに日付が書いてあります。
私は毎日、5行のスペースを年度と一緒に書き込みしていきます。
次の年の同じ日に同じページを開くと、一年前の自分に出会えることになります。

なんだか素敵ぴかぴかぴかぴか

でも、10年後の自分って想像できません。
皆様はどうでしょうか?

生活環境は変わっているでしょうか?
仕事、交友関係、家族のこと。。。
自分自身はどうでしょうか?
趣味嗜好、ものの考え方って変わるのでしょうか?

過去の10年間を振り返っていかがでしたか?

こちら、心理学者ダン・ギルバートのTEDトークがとても興味深いので是非見てみて下さい。
(4/26:日本語字幕付きの動画に差し替えました。)



こんな統計がありました。
10年前に好きだったミュージシャンと今好きなミュージシャンを思い浮かべます。(異なるミュージシャンとします)
今好きなミュージシャンが10年後にコンサートするとしたら、チケット代にあなたは何ドル払いますか?
結果は129ドルでした。
では、10年前に好きだったミュージシャンが今コンサートをするとしたら、チケット代にあなたは何ドル払いますか?
結果は僅か80ドルでした。
人は過去を振り返ることは容易ですが、未来を「想像」するのは難しいです。そのため、コンサートの例でも自分の未来を大きく見積もってしまう傾向があるそうです。
今、こんなに大好きなんだから変わるはずはないし、変わる自分は想像できない、となるわけですね。

でも結果は、過去の10年前のミュージシャンの80ドルのように、人は予測以上に「変わる」のです。

ギルバート氏は、これは「時間の持つ力」だといいます。
「時間」というのはとても強力で、私達の嗜好を変え、価値観を新しいものにし、性格をも変えてしまいます。
これを認めざるを得ないのは、10年後自分を振り返ったときです。
つまり、「今」が10年後の自分の「分岐点」となります。常に「今」なのです。

「時間」の偉大さ、大切さに改めて気付かされます。

dedegumoはそんな大切な「時」を司る装身具を制作しているのですね。(しみじみ。。。)

10年日記、私は始めたばかりですが皆様もいかがですか?
4月は何事も新しいことを始めるのにも良いタイミングですので良いかもしれませんニコニコチョキ


 

ティンゲリー美術館

2015.04.18 Saturday

こんにちは、スタッフYです。
今日は1月に行った旅の中から、スイス・バーゼルのティンゲリー美術館をご紹介します。

バーセル駅からトラムに乗ること数十分、ティンゲリー美術館に着きました。

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ジャン・ティンゲリーはスイス生まれの(今でいう)現代アート芸術家。
廃材を集めてオブジェをつくり、それを動かしてキネティック・アート(動く美術作品)として50年代から70年代に沢山の作品を発表しました。
彼は大阪万博で来日しています。

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入り口横にある広場に設置された噴水。錆び色のメタルが滑稽な動きを規則的に繰り返しながら水を振りまきます。
もう、これだけも見てて飽きません(笑)ギア萌。

建物に入ると階下に大きな大きなキネティック・アートが(縦16m、横8m、高8m)。

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タイヤ、歯車、重機のボルト、メリーゴーランドの馬、小人人形などなど、無造作にくっつけれられてるようですが、これ全部動くんです。しかも、登れる!楽しいですね。

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ドローイングする乗り物と機械。


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何が使われているのかなーとじっくり眺めてしまいます。
時間と共に失われた本来の使われ方、朽ちた色、そしてそういったものを全く新しいアートとして息を吹き込んだティンゲリーの創作熱を感じ取ることができます。

現代のポップ・アートやジャンクアートは「モノを無駄にするな」という皮肉や風刺節が強いですが、ティンゲリー時代のヌーボー・レアリズムってもっと素朴に、既にあるものからもっともっと新しいクリエーションを!と訴えるものであるように思います。


建物の中へ進んで現れた暗い部屋。
ここが素晴らしかった。

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どっから拾ってきたの?みたいなものがなんとも幻想的な影をつくっています。
そして、これらが全部動くんです。

でもですね。
「キィー、キィー」と全く油をさしてない機械が動く音がしてすごくシュールです。
(ちょっと耳障り 笑)
音付き動画がありました。downdowndown



彼、意外に日本ではあまり知られていないのかも?
そういえば、ティンゲリーの長年のパートナーであったニキ・ド・サンファルの大回顧展が今年秋に、東京・国立新美術館で行われます。
ニキ・ド・サンファル展

彼女もまた大変有名な女性芸術家です。そしてモデル出身でとっても美しい女性です。
さすがに「タロット・ガーデン」は持って来れないでしょうが、個人的にも楽しみです。

dedegumoの時計はどれもデザインが個性的で且つ立体的な造形をしているところが魅力なので、二人の独創的で見る人を驚かせるこれらの作品にはとても感銘を受けます。

最後に、英語版ですが二人の生い立ちから出会い、創作の様子や関わる人たちのインタビューで構成された55分のドキュメンタリー映画をご紹介しておきます。

Jean Tinguely & Nicki de St Phalle, the Bonnie and Clyde of Art (55')


 

良いデザインとは

2015.04.11 Saturday

皆様こんにちは、スタッフYは先日NYタイムズでとても興味深い記事を見つけました。
Touch Time, for the Blind and Everyone Else

キム氏はMIT(米マサチューセッツ工科大学)で授業中に視覚障がいの学生が申し訳なさそうに時間を尋ねるのを体験したときに、新しい時計のアイデアを思いついたそうです。
そしてその後、アフガニスタンで爆弾処理隊に所属し負傷して目が見えなくなったにも関わらず、ロンドンパラリンピックにおいて競泳400m自由形で金メダルを獲得したブラッドリー・スナイダー選手の活躍に刺激され、キム氏は自分のアイデアの製品化を決意しました。

視覚障がい者が不都合なく使える時計、でもそれは彼らの為だけのものではなく、誰でも健常者も使える時計ーeveryoneーEONE、というのがこの時計のコンセプト。

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一見とてもシンプルな普通の時計ですが、針を保護するガラスがありません。
針は、外側と、文字盤のところについているボールです。このボールは自由に動かせますが、ムーブメントとリンクした磁石の力によって外側のボールは「時」、内側のボールは「分」でちゃんと今の時刻の位置に戻るのです。
普通、時計のムーブメントは磁力で不具合を起こしてしまうのですが、このスイス製ムーブメントは特別なのでしょうね。

もうここから私達の常識を覆していますね。

この動画で、視覚障がい者のかたが抱える「時刻」に関する悩みと、EONEの試作プロセスが見られます。(日本語字幕付です)



この時計を市場販売しようとしたとき、投資家達は興味を示さなかったそう。
それは、この時計が視覚障がい者のためだけのもの、とみなされていたから。
そういう方々だけを対象としての販売は拡大が見込めないと思われたのかもしれません。
ところが、キックスターター(クラウドファンディング)で大きな成功を収め、健常者もこの製品に興味があるのだ、と認知されてから大きく変わったそうです。

健常者も、いちいち見なくても軽く触れるだけで時間が確認できるような時計のニーズがあるのですね。例えば大切な人とのお食事の場で時計を見るのは失礼であったりしますし。。。

今このEONE時計は世界に販売店があります。
そしてお客様の中で視覚障がい者はわずか1、2パーセントなのだそうです。

まさに「ユニバーサルデザイン」
良いデザインというのはやはり使い手のことをとことん考えられたデザインなのではないかと思います。

プロトタイプの段階で製作に協力した視覚障がい者のかたがキム氏に尋ねたのが、この時計のサイズや材質、そして「色」だったそうです。
そう、彼らも何も特別ではないのですよね。
当事者の身になって物事を考えるというのは、言うのは簡単ですが理解するのはとても難しいことです。でも、こういうこともひとつ頭にいつも置いておきたいと思いました。

なんだかEONE時計の宣伝みたいになってしまいましたが(笑)、この製品が出来るまでの物語にとてもインスパイアされたのでご紹介しました。



そういえば、皆様「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というのをご存知ですか?
私は、東京に常設される前から何度か体験しているのですが、オススメです!

まったくの暗闇体験が出来ます。

見えない、って怖いですよね。
でも、その暗闇で人は、視覚以外の感覚をフルに使おうとします。聴覚、触覚、嗅覚がどんどん研ぎ澄まされていきます。
いかに普段、私達が「視覚」に頼り切っているかというのもわかりますよ。
アテンドさんは皆、視覚障がい者のかた。そのアテンドさんが、暗闇でぐいぐいリードしたり助けてくれます。めっちゃ頼もしい♪

とにかくすごいエッジ体験が出来るのでオススメです。
現在、期間限定で大阪のグランフロントで特別企画もされているようですのでチェックしてみて下さい。

このダイアログ・イン・ザ・ダークの生みの親、ドイツのハイネッケ氏の記事もご紹介しておきます。
ダイアログもちゃんと体験型「ユニバーサルデザイン」プロジェクトなんですよね。
日経ビジネスオンライン:目に見えない壁を取り除く「暗やみの中の対話」

 

240年前の時計職人の作品

2015.04.04 Saturday

こんにちは、スタッフYです。
先日とても興味深い動画を見つけました。




最初の数十秒だけ見ていただくとわかるのですが、ものすごく精巧にできたオートマタで、これがなんと240年前にスイスの時計職人によって作られたものなのです。
オートマタは西洋版からくり人形です。

このオートマタは"the writer"ライター(書く人)と名づけられており、40個のカムと6000個のパーツで作られています。
なるほど、カムのセットアップによって書く文字も変えられるんですね。
視線の先も書く文字に向けられているので動作がリンクしているのでしょう。

これが18世紀にすでに作られていたというのが驚きですが、それにもまして製作者が時計職人であるというのも驚きです。

作者は、ピエール・ジャケ・ドロー Pierre Jaquet-Droz 

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彼はスイスの時計製造で有名なラ・ショー=ド=フォンという都市に時計工房を持っていました。
そして、時計を販売する為のプロモーションとしてこのオートマタ制作を始めたそうです。

戦争と後継者不在で彼の時計工場はなくなったしまいましたが、2000年になりスウォッチグループがブランド再生をし、現在では彼の名の冠がついた「ジャケ・ドロー」というブランドがあります。


時計の仕組みを理解していると、このようなものにも応用できるのですね。
可愛らしかったり、リアルだったりする人形は沢山ありますが、ライターのようにリアルに動く古い人形は彼の作品だけでしょう。

時計職人ってすごい。


私達も、もっともっと時計の事を理解し勉強していかなくてはと思います。
仕組みを理解すると、それは必ずデザインにも活かせると思います。



ちなみに、dedegumoでは一級時計修理技能士という国家資格を持つ職人が時計スクールを開催しております。
「クオーツ式分解組立Dコース」は時計修理士の二級資格を取得する為のコースになっています。
時計のことを基礎から学びたいなあという方は是非スクールページをご覧になってみて下さい。
dedegumo 時計スクール


スイスのオートマタで思い出しましたが、バーセルにはキネティック・アート(動く美術作品)で有名なジャン・ディンゲリー美術館があります。
ここがすごくユニークな所でしたので、次回はティンゲリーについて書きたいと思います。
(お楽しみに★)
 

バーセルワールド2015の時計

2015.03.22 Sunday

スイス・バーゼルにて毎年3月、4月頃に1週間かけて行われる世界最大の宝飾と時計の見本市、バーゼルワールド。
今年は19日〜26日まで開催されています。

この時期には各誌、メディアで時計メーカーの新製品を見ることができます。
BBCにちょっと面白い記事が載っていました。

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Wild watches: Indies stir passions at Baselworld 2015

インディーズ系の時計が色々と紹介されています。
とりわけ最初の動画の時計。

すごいですね。

the Astronomia Tourbillonって、天体トゥールヴィヨンってことでしょうか?
288個のダイヤモンドが使われた自転するパーツは月に例えられていて、手で彩色された地球の周りを公転し、また月も地球も20分で1周するそうです。
ちなみに、トゥールヴィヨンとは機械式時計に搭載される機構の一つで、非常に高価なものです。
こちらの時計は6,623万円ですたらーっ
それもそのはず、昔ながらの手作りの手法と最新のCAD技術を使って作られているからなのですね。

他にもかっこいいインディーズ系モデル沢山!
高級ブランド時計とはまた違った魅力がありますね。

バーセルは見本市ではないときに行きましたが、アートフェアも行われますし、すごく素敵な町です。(ちなみに公用語はドイツ語です)
いつかバーセルワールドも行って見たいですニコニコ

Baselworld 2015